教材研究
「国家の品格」の著者藤原正彦さんはそもそも小学校で週に2.3時間英語を教えたからと言って英語がしゃべれるようにはならないと言っています。そして小学校教育は自ら本に手をのばし読む子どもを育てる以外に方法はないと言っています。国語が全ての学習の基本です。そして中学校では論理的に物事を考えることを身につけることを目指さなければなりません。教科書はその道しるべであります。教科書自体がすでに解法の伝授という性格に偏ってはいないでしょうか。テストでよい点を取る事の価値は認めながらもそこに使われている論理、ものの見方や考え方が大切なのです。
授業実践
授業の目的は生徒が数学に向かい合えるようにすることである。教えるのではなく、生徒から学ぶという姿勢が必要である。教えたことは身につかない、自分で考え獲得した事が身につくのである。授業が終わって数学のことを良い印象が持てるように終わることである。少なくとも嫌にならないようにということは最低限の願いである。そして授業が生徒とのふれあいの場であり、時間である。授業がうまくいかないと教師としての全ての活動はうまくいかない。部活動の指導者は良い教科の先生でなければ務まらない。個々の授業の中に試行錯誤、創意工夫があり、よくこんな事を考えたなあ、よくこんな準備をしたなあと言う感動が人を動かすのである。苦労のないものに人は感動しない。
実践記録
授業実践を残すこと。それは学習指導案や教材として使ったプリント、ワ-クシ-トや教具などを具体的に資料として残していくと、貴重な記録になります。忙しい日々の実践なので板書の後を映像として残しておくと授業の反省として使えます。また、生徒がその授業で書いたノ-トが、生徒の取り組みをよく表現しています。なかなか手間のかかることまではできないので、簡単な方法を工夫したいものです。